銀系抗菌ステンレス鋼の特徴は以下のとおりです。

*  「銀添加型」抗菌ステンレス鋼

最先端技術の組合せにより、銀を鋼中に微細に分散させることが可能になりました。その結果、耐食性を保ちながら、高い抗菌性を得ることができました。

また「添加型」のため、研磨による抗菌性の低下はありません。

抗菌試験(*1)においては、「銀添加型」抗菌ステンレス鋼では大腸菌が24時間後にはほぼ100%死滅したのに対して、銀を添加していない鋼では幾分増加していました。また、製品の表面を2μm以上研磨した場合でも、減菌率はほぼ100%を維持していました。

(*1)抗菌試験は、銀を添加した18%Crステンレス鋼(R430LN)を各種表面仕上げ製品にし、(財)日本食品分析センターおよび(社)日本食品衛生協会に委託して、フィルム密着法により行った。

銀添加型抗菌ステンレス鋼は既に量産体制にあり、SUS430、SUS304など汎用鋼種にも適用を拡大中です。

*  「銀塗布型」抗菌ステンレス鋼

銀系抗菌剤を、特殊な方法でステンレス鋼板の表面から浸透させ抗菌性を発現させるもので、すでに衛生陶器用抗菌剤の開発で実績のある住友大阪セメント(株)と共同で製品化のめどをたてました。

対象製品は表面仕上げbSやヘアライン(HL)などの研磨仕上げ品で、業務用厨房や建築内装材などの表層の抗菌性を重視する用途に適します。特性としては、抗菌性と耐食性の両立に加え、日常の手入れでは抗菌性が全く低下しない耐摩耗性を有します。

抗菌試験(*2)においては、「銀塗布型」抗菌ステンレス鋼では大腸菌が24時間後にはほぼ100%死滅したのに対し、塗布しない従来鋼では幾分増加しました。また、摩耗試験として研磨材入りたわしで200回研磨したのち抗菌試験を実施しましたが、減菌率はほぼ100%を維持していました。

(*2)抗菌試験は、SUS304、SUS430の研磨仕上げ品を用い、(財)日本食品分析センターに委託して、フィルム密着法により行った。